まだまだ全力を投じたとは言えないEA開発ですが、
OUTPUTを増やすことで、もっと良い考えが生まれるかもしれないと思いましたので、
ちょこちょこ書き連ねていこうと思います。
1個人の考えですから、他の方々のご意見等も頂戴出来ればと思っています。
・・
[0回]
今まで、EA開発といえば、戦術に特化したものばかり開発していました。
特に、憧れの強かったスキャルピングEAですね。これも全然いいものは出来ていません。
他には、ブレイクアウト系をいくつか、逆張り系をいくつか、トレンドフォロー系もいくつか、特殊系もいくつかといったところでした。どれも微妙なものばかりでしたが。
よくよく考えると当たり前なんですよね。
その戦術が機能する瞬間というものがあるわけですから。
レンジの要素を強く含むEAであれば、レンジ相場のときに利益が出ますし、
トレンドの要素を強く含むEAであれば、トレンド相場のときに利益が出ますし、
ボラティリティの要素を強く含むEAであれば、乱高下した相場のときに利益が出ますよね。
相場の状況がEAの想定と違うのであれば、負けトレードが多くなる可能性があります。
よくよく考えると、そもそも「この前提が常にあるものだ」っていう前提が間違えだったわけです。
つまり、相場の状況とEAの想定が同一でない、同一であるの判断を行い、
戦術が前提としている相場の状況が発生している場合にのみEAを稼働させるべき。
という結論に至ります。
これはより上位の考え方で、戦略と呼ばれるものだと思います。
これを実現する方法として、
通貨のスクリーニングが挙げられます。
たとえば、現在ですと、
EUR/USD のチャート
日足
週足
月足
これをみると、どうもEURUSDは、
日足ベースでは、上昇
週足ベースでは、下落
月足ベースでは、下落
とかなり明確に見えます。
同じ対USD通貨のGBP/USDはどうでしょう。
日足
週足
月足
これをみると、
日足ベースでは、下げ渋りそう
週足ベースでは、直近の抵抗線を割れば下げそう
月足ベースでは、直近の抵抗線を割れば下げそう
と、不明瞭な見通しです。
私は、トレンドラインを引けない状況です。トレードは検討できないですね。
上記の2通貨のチャートを見る行為は、戦略に属するものです。
このように、裁量トレードにおいて、人はトレードする通貨を選ぶことができます。
必ず通貨ペアをどれか選んでトレードしているはずです。
通貨ペアの選定ロジックというものがあるべきなのです。
もっとも、その見方も不完全なもので、より上位の見方があります。
FXだと、常に「通貨ペア」にフォーカスを当てています。
果たしてそれが正しい捉え方なのか?
よくよく考えると、FXとは、為替取引とは、2国間の通貨パワーを対比したものだと言えます。
よって、本来であれば、通貨ごとの状況というものに、フォーカスを当てるべきという結論に至ります。
(通貨ペアでもそれほどの問題はないかもしれません。トレードの瞬間は、通貨ペアに落とし込むことになるので・・・)
どの通貨がどの程度のパワーを現在持っているのか。
これを把握することは、無駄なことではないと思えます。
先ほどの例にもあげたとおり、EURUSDとGBPUSDでは、
明らかにEUR/USDのトレードを検討した方が、エントリーからクローズまでの計画が立てやすいと思います。
ここで、述べた概念は、
株式のシステムトレードでは常識のことだと考えています。
不勉強な私は最近気づきました。
この概念を利用するにあたって、
MT4のバックテスト機能では、十分な検証は出来ないようにも思えます。
MT4は、複数通貨のオーダーをバックテストでは出せません。
:コメント
この気づきは自分の中で、今までの大前提を覆すことかもしれません。
今後のシステム開発の仕方が一変する可能性があります。
それが自分にとって正しいアプローチの仕方かもしれません。
システム開発という観点でみると、非常に納得感のあるアプローチでもあるからです。
より上位の概念を強固にすることが大きな間違いを犯さないという鉄則があるからです。
今までは、
EUR/USDのトレードで勝てるEA
を作っていました。
これからは、
勝てる通貨を選んでトレードするEA
を作る。
という方針になるわけです。
偉そうに最近の考えをまとめてみました。といっても、私のオリジナルというわけではないのですが・・・・。
何かこの記事に反応があれば幸いです。
PR